横浜APEC首脳会議の際の日中首脳会談(概要)
平成22年11月13日
2010年11月13日17時25分から約23分間、菅総理は、APEC首脳会議が開かれている横浜において、胡錦濤・中国国家主席と首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり(日本側同席者:前原外務大臣、福山官房副長官、丹羽在中国大使他、中国側同席者:戴秉国国務委員、楊潔篪外交部長、程永華駐日中国大使他)。
1冒頭発言
1.(1)冒頭、菅総理から、胡主席とは6月にトロントでお会いして以来である、横浜APEC出席のために胡主席が訪日されたことを心から歓迎する、日本と中国は一衣帯水の隣国であり、大局的観点から戦略的互恵関係を進展させていくことについて、6月にも合意したが、今回改めてこの点を確認したい旨述べた。
2.(2)胡主席から、横浜APECにお招きいただいたことに感謝する、菅総理をはじめ日本側は今次APECのために周到な準備をされた、今次APECが必ず成功するものと信じる旨述べた。
また、胡主席から、現在日中関係の発展は重要な時期にあり、日中両国が平和、友好、協力の道を歩むことは両国及び両国国民の根本的利益に合致する旨述べた。
2日中関係全般
1.(1)菅総理から、尖閣諸島について我が国の確固たる立場を述べた。
胡主席からは、中国側の立場についての説明があった。
2.(2)双方は、1)長期的に安定した日中戦略的互恵関係の発展は、両国国民の利益に合致すると共に、地域・世界の平和と発展にとっても重要である、2)政府間、民間分野の交流・協力を促進する、3)G20、APECでの議論を踏まえ、経済分野を含むグローバルな課題での協力を強化する、との3点で合意し、今回の首脳会談が日中関係の改善と発展にとって有利となるよう希望することで認識を一致した。
3.(3)以上のやりとりの中で、菅総理から、日本と中国は数千年来の付き合いがあり、民間レベルや貿易面で多くの交流が行われている、日本にとって日中関係は最も交流の多い二国間関係である、上海万博や広州アジア競技大会などを通じて交流が活発に行われていることを大変うれしく思う旨述べた。
●外務省プレスリリース
●中央人民政府プレスリリース(中文)