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中国貨幣政策執行報告

2011/02/08 10:20

中国担当

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中国貨幣政策執行報告 1

中国での貿易決済、人民元建て141倍、2010年、地域拡大で利用増

中国人民銀行発表の「中国貨幣政策執行報告」(第4四半期)によると、人民元建ての貿易決済が急拡大している。
2010年の決済額は5063.4億元に達し、2009年(35.8億元)の約141倍に膨らんだ。
2010年6月から元建て決済ができる地域を大幅に拡大したためで、ドル建てが大半を占める中国の貿易決済で人民元の利用が急速に進んでいる。

2010年の貿易総額に占める元建て決済の割合は2.6%。
しかしドル建ては7割程度を占めるとみられ、貿易決済でドルが中心的な役割を果たしている状況は変わらない。
人民銀は2010年の政策運営で「元建て決済の拡大」を重要課題に掲げていた。

中国政府は2009年7月に上海など5都市と、香港やマカオ、東南アジア諸国連合(ASEAN)との貿易取引に限って元建て決済を解禁。
しかし対象企業を限定したため、利用は広がらなかった。
人民銀は2010年6月に国内の対象地域を20の省・特別市・自治区に拡大したほか、海外の地域制限を撤廃。
これを機に利用が一気に増えた。

人民銀は2011年1月、中国から海外への直接投資についても元建て決済を一部解禁。
中国企業は手持ちの人民元で海外企業を買収できるようになった。
貿易と投資の両面で人民元の利用が今後も広がるのは確実な情勢。


2010年四季度中国貨幣政策執行報告全文(中文)