海洋権益保護、中国、軍備増強へ
国防白書、日中防衛交流も重視
中国政府は2011年3月31日、2年ぶりの国防白書「2010年中国の国防」を発表。
国防政策の目標・任務として「国家利益の保護」を挙げ、海洋権益を擁護するため軍備を増強する方針を示した。
装備のハイテク化を加速する姿勢も明確にし、一方で周辺国との軍事関係を強化し「日中防衛交流を重視する」とも明記した。
国防白書の発表は2年ぶり7回目。
白書は国防政策の目標・任務として
(1)国家主権、安全、発展利益の保護
(2)社会安定の維持
(3)軍隊の現代化の推進
(4)世界の平和と安定の維持
の4つを指摘している。
アジアで領土や海洋権益を巡る争いが激しくなっているとの認識を示し「海洋権益と宇宙、サイバー空間の安全利益を維持する」との方針を打ち出した。
米政府による台湾への武器売却にも言及し「米中関係と両岸(中台)関係の発展を著しく損なう」とけん制した。
「米国はアジア太平洋の軍事同盟を強化し、地域の安全問題への介入の度合いを強めている」と、米軍のアジア戦略強化への警戒感も示した。
●《2010年中国的国防》白皮書(中文)
2010中国国防白書
Posted on 2011/04/01 10:30
2011/04/01 10:30
中国担当
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