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中国南部、停電で生産滞る

2011/06/20 08:25

中国担当

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中国南部、停電で生産滞る
最大800万キロワット不足、日系企業も集積

中国の広東省など日系メーカーが集積する華南地区で6月に最大800万キロワットの電力不足が起きる可能性が南方電網が公表で明らかになった。

当局は輪番停電や火力発電所の前倒し稼働などで大規模な地域停電を回避する方針だが、すでに広範囲で停電が発生。
生産が滞るなど影響が深刻化し始めた。

降雨量不足による水力発電所の発電量低下のほか、石炭価格上昇と電力料金の抑制で火力発電所の採算が悪化して稼働率が落ちているのが主因。

広東省のほか、貴州、海南省でも電力不足が起きる見通しだという。

すでにキヤノンなど日系メーカーが集積する一部地域で週3日の輪番停電などが始まっており、対象地域や企業が広がっている。

南方電網は新しい火力発電所の前倒し稼働を要請し、7〜8月は電力不足を300万キロワットに縮小したいとしている。

国家エネルギー局によると、5月の電力消費量は前年同月比10.8%増の3865億キロワット時。
4月の同11.2%増に比べて伸び率が0.4ポイント低下した。

同局は電力卸料金の引き上げで火力発電所の採算が改善し、6月前半の発電量が前年同期比で15%増えたとしているが、発電会社側は「採算は依然として厳しい」と漏らす。

中国全土では4000万キロワット以上の電力不足が指摘されている。


中国南方電力網プレスリリース
国家能源局プレスリリース