11月5日(水曜日)午後、中曽根外務大臣は、親授式出席のため来日中の陳錦華(チン・キンカ)中国企業連合会名誉会長による表敬を受けたところ、やりとり概要以下のとおり。表敬は非常に和やかな雰囲気の中で行われ、最後に陳錦華名誉会長より唐詩三百首及び著書の贈呈品が送られるとともに、記念撮影を行った。
1.中曽根外務大臣より以下のとおり述べた。
(1)来訪を心より歓迎する。日中経済関係の進展に多大な尽力をされた功績により旭日大綬章を受章されたことに対し、心よりお祝い申し上げる。
(2)陳名誉会長は、中国国内の政治経済情勢が困難な時期においても、卓越した先見性と確かな技術的知見をもって、宝山製鉄所など大規模プラント設備の導入や、社会主義市場経済制度への転換に多大なる尽力をなされた。
(3)陳名誉会長の御尽力のお陰で、中国経済の発展はもちろん、日中経済関係発展の基礎が築かれた。今回の叙勲に、改めて敬意を表したい。
2.陳錦華・中国企業連合会名誉会長より以下のとおり述べた。
(1)今般の受章に際し、日本政府に心から感謝申し上げる。今回の受章は、もちろん自分にとって最高の栄誉であるが、それ以外にも、これまで日中間の友好往来、経済協力に携わってこられた方々の名誉でもある。
(2)私は1978年1月、宝山製鉄所の関係で訪日したが、それ以来、日本とは非常に深い縁を有しており、鉄鋼、石油化学のプラント関係、円借款プロジェクト等に深く関わり、これまで日本の様々な方より御支援をいただいてきた。
(3)自分は既に年をとり、仕事の第一線からは退いているが、本日こうして受章した栄誉を、日中の若い世代の人たちに是非引き継いでいきたい。
【参考】陳錦華氏 略歴
1929年7月、安徽省生まれの79歳。北京電視大学を卒業後、紡績工業部、軽工業部で勤務。1970年代から80年代にかけて上海市副市長、中国石油化工総公司総経理などを務めた後、1990年代に入り、国家経済体制改革委員会及び国家計画委員会の主任(閣僚)を歴任。その後、1998年より5年間、全国政治協商会議副主席を務めた。1999年より中国企業連合会会長(本年より名誉会長に就任)として、日本経団連との協力関係を構築し、日中企業間対話を促進してきた他、2001年以降は、ボアオ・アジア・フォーラムの中国首席代表を務め、アジアの経済交流の促進に貢献している。
●外務省ニュースリリース
陳錦華・中国企業連合会名誉会長による中曽根大臣表敬
Posted on 2008/11/06 19:15
2008/11/06 19:15
中国担当
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