日中電話首脳会談
平成23年4月12日
2011年4月12日(火)、午後4時頃から約35分間、菅直人内閣総理大臣は、温家宝中国国務院総理と電話会談を行ったところ、やりとりの概要は以下のとおりです。
1. 菅総理から、今般の東日本大震災に際し、中国側から、胡錦濤国家主席の記帳をはじめとする数多くの温かなお見舞いと激励、緊急援助隊、緊急援助物資といった支援や義援金を頂いたことに対し,心から感謝している旨述べました。
また、今回の震災での中国人犠牲者に対する哀悼の意を表しました。
これに対し、温総理から、今般の震災に対し、中国政府及び国民を代表して、心からお見舞いを申し上げる、中国は、隣国として今般の震災を我が事のように感じている、日本政府と国民が、必ずやこの困難を乗り越え、復興を遂げることを信じている旨述べました。
2. 菅総理から、福島第一原子力発電所の状況につき説明し、中国をはじめとする国際社会に対し、引き続き最大限の透明性をもって情報を提供し、説明していく旨述べました。
これに対し、温総理から、中国としても関心を有しており、日本政府が本件を効果的に抑制し、また、必要な情報を提供するよう求めたい旨述べました。
3. 双方は、本年の辛亥革命100周年、来年の日中国交正常化40周年という節目の年を踏まえ、「戦略的互恵関係」の充実化と国民感情の改善に向けて、
(1)防災、原子力安全、環境での協力
(2)東シナ海を「平和・協力・友好の海」とするための共同の努力
(3)文化・人的交流の一層の強化
の3点で、具体的な成果を着実に積み上げていくべく、両国が尽力していくことで一致しました。
4. また、双方は、ハイレベルの交流を強化していくことで一致し、菅総理から、本年日本で行われる日中韓サミットの際の温総理の来日を歓迎する旨述べました。
●外務省プレスリリース
●中国政府プレスリリース